伝統工法の進化、新たな住空間「Fuwaku」

町田建築の新たなマイルストーン、国指定文化財と調和

伝統と革新が融合した住宅「Fuwaku」が、住まいの概念を刷新しました。町田建築の新たなマイルストーンとして、国指定文化財との調和を実現しています。

「Fuwaku」は、伝統的な建築技術と現代のデザインが見事に融合した住宅プロジェクトです。設計者である望月重孝は、過去の住宅の固定観念を打ち破り、伝統的な構造技術と職人技を活かした新しい住空間を創出しました。時間が経つにつれて外装や内装の素材が経年変化を楽しめるように考慮されており、主居住空間、庭園、周辺の道路が風景と調和し、建築の魅力を高めています。

この新しい建物は、国の指定する有形文化財である主居住空間、庭園、アクセス道路と調和を図りながら、新旧の住空間を適切な距離で繋ぐ新しい生活空間を創造しています。伝統の進化から構造美と使用美の追求まで、伝統技術の現代的解釈が特徴です。

建築は、伝統的な宮殿大工技術の現代的解釈を表しています。深い軒と外壁を覆う木製格子の直線性とリズム、塗り壁との組み合わせが、落ち着きと安心感を提供します。内部では、六層の格子が三次元構造を形成し、塗り壁との組み合わせで、日本の美意識と木工の構造美の魅力を表現しています。

望月建築は、伝統的な技術と現代のデザインを組み合わせた住宅建築の新たな伝統を築く架け橋となるでしょう。地域の木材や素材を使用し、五感で楽しめる伝統技術と職人技による快適な環境を提供することで、地域社会と産業の活性化にも寄与しています。

「Fuwaku」は、2020年4月に愛知県豊川市でプロジェクトが開始され、2021年8月に完成しました。伝統技術と職人技の現代的解釈を体現するこの建物は、静かな外観と内部の六層の格子天井、伝統的な塗り壁の美しさと独特の構造美が、日本の美意識と卓越したデザインを表しています。

2024年には、このデザインがA'アーキテクチャー、ビルディングアンドストラクチャーデザインアワードでブロンズを受賞しました。ブロンズA'デザインアワードは、経験と創造性を証明する優れたデザインに授与され、芸術、科学、デザイン、技術のベストプラクティスを取り入れ、技術的および創造的なスキルを発揮し、生活の質の向上に貢献し、世界をより良い場所にすることを目指しています。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Shigetaka Mohizuki
画像クレジット: Photographer, Yasuo Hagiwara
プロジェクトチームのメンバー: Shigetaka Mohizuki
プロジェクト名: Fuwaku
プロジェクトのクライアント: Mochizuki Corporation


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